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Textile Industry Column糸偏コラム:自由な視点
私の回顧録
〜洋服との関わり〜

私の回顧録 〜洋服との関わり〜

筆者自身が歩んできたファッションと繊維の道のりを、ひとつひとつ振り返りながら綴るエッセイです。 華やかな成功談だけではなく、迷い、立ち止まり、時に遠回りしながら積み重ねてきた実感のある経験を、できるだけ正直な言葉で記していきます。

学生時代に芽生えた服への興味が、どのようにして仕事へと変わっていったのか。 業界に足を踏み入れて初めて知った現場の空気、素材や生地に触れたときの高揚感、思い通りにいかない現実に直面した瞬間。 そうした日々の出来事の中には、今振り返るからこそ語れる失敗や、思わず笑ってしまうようなエピソードも少なくありません。

このコラムでは、知識や理論、分析を前面に出すのではなく、「そのとき、何を感じ、何を考えていたのか」という個人的な視点を大切にしています。 繊維や服づくりの世界は、数字やトレンドだけでは測れない、人の感情や関係性に支えられた場所でもあります。 そのリアルな温度感を、体験談を通して伝えていきたいと考えています。

業界に興味を持つ方にとっては、ひとつの実例として。 これから進路や仕事に悩む方にとっては、遠くない誰かの物語として。 答えを提示するのではなく、「そんな道もあるのか」と感じてもらえるような、ささやかなヒントになれば幸いです。 洋服とともに歩んできた時間の断片を、どうぞ肩の力を抜いてお楽しみください。


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2026.03.31

第105回:私の回顧録
中国縫製の日本営業4 〜ウェブサイト開設後〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第105回 では、ウェブサイト開設後の営業活動を通じて、「信頼をどう取引につなげるか」を描いた回です。完成しただけでは成果につながらない現実の中、メールや電話での地道なアプローチを重ね、少しずつ反応を獲得。しかし価格・品質・納期の面で決定打に欠け、改めて自社の価値を見直すことになります。その中で見えてきたのが、個別対応による柔軟性という強みでした。試行錯誤を重ねながら、自社の本当の価値を見つけていく過程が伝わる内容です。

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2026.03.30

第104回:私の回顧録
中国縫製の日本営業3 〜ウェブサイト開設〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第104回 では、中国縫製工場の新規開拓において、「信頼ゼロの状態からどう取引を生み出すか」をテーマに、ウェブサイト開設までの実践を描いた回です。既存や紹介とは異なり、実績も関係性もない中で、まずは会社案内や写真を整備し、情報を“見える化”することから着手。さらにホームページを制作し、存在証明と安心感を高めることで信用構築を図りました。思うように現場が動かない中でも、見せ方を工夫しながら前進する姿勢が印象的で、営業における「信頼は作るもの」という本質が伝わる内容です。

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2026.03.29

第103回:私の回顧録
中国縫製の日本営業2 〜新規の取引先〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第103回 では、中国縫製工場との新規取引を通じて、「ゼロから共通認識を築く難しさ」と「仕組みの重要性」を描いた回です。紹介から始まった関係は順調に見えながらも、採寸基準や設計思想の違い、ノウハウ不足により現場は試行錯誤の連続でした。上がり寸法での管理やマニュアル整備などで対応するも、コロナによる停止や納期問題も発生。理想と現実の狭間で、仕組みなくして安定した取引は成り立たないという本質と、現場で積み上げる改善の重要性が伝わる内容です。

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2026.03.28

第102回:私の回顧録
中国縫製の日本営業 〜ある取引について〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第102回 では、中国の縫製工場との取引を通じて直面した課題と、その背景にある本質を振り返ります。コロナ禍による市場環境の変化やスーツ需要の減少といった外的要因に加え、工場側の体制や認識のズレが重なり、思うように成果が出なかった実例を紹介。サンプル改善や報告体制の見直しなど試行錯誤を重ねる中で、技術以上に「共通認識の重要性」が浮き彫りになりました。単なる失敗談ではなく、異なる立場や文化の中で信頼関係を築く難しさと、その中で得た学びをわかりやすく伝えています。

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2026.03.27

第101回:私の回顧録
第四章 〜新たな幕開け〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第101回 では、20年勤めた生地卸売業を離れ、新たな一歩を踏み出した転機を描く回です。退社後はすぐに次へ進むのではなく、これまでの経験を見つめ直し、今後の方向性を考える“空白の時間”を過ごしました。その中で、自分の働き方や価値観を整理し、焦らず次の選択を探っていきます。やがて過去のご縁から、中国の縫製工場の社長より日本営業の依頼が届き、新たな挑戦がスタートします。本章では、単なる回顧ではなく「過去をどう活かすか」という視点を軸に、これまでの経験とこれからをつなぐ物語として、新しい回顧録の形を描いていきます。

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2026.03.26

第100回:私の回顧録
生地卸売業での20年間 〜総集編〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第100回 では、生地卸売業での20年間を振り返り、仕事と人生が重なり合った歩みを総集編としてまとめています。営業や仕入れ、産地訪問、海外取引、情報発信など多岐にわたる経験を通じて得た学びや転機を紹介。順調な時期だけでなく、苦しい局面や試行錯誤の中で見えてきた考え方の変化にも触れています。また、多くの人との出会いが仕事の幅や視野を広げ、自身の価値観を形づくっていった過程も丁寧に描写。最終的にたどり着いたのは、「仕事も人生も人との積み重ねで成り立つ」というシンプルで本質的な気づきでした。

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2026.03.25

第99回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場23〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第99回 では、これまで紹介してきたグループ企業での経験を総集編として振り返り、各現場で感じた「仕事の本質」に迫ります。フルオーダー工場の職人の世界、オーダースーツチェーン店の現場の緊張感、シャツ工場の効率重視の仕組み、中国合弁での異文化の中でのものづくりなど、多様な現場を通じて見えてきたのは、それぞれに異なる“最適解”が存在するということでした。そして、そのすべてを支えているのは「人」の存在であり、考え方や姿勢が仕事の質を形づくっていくことにも触れています。現場のリアルな体験を通して、ものづくりの奥深さと、人との関わりの大切さを伝える内容です。

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2026.03.24

第98回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場22〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第98回 では、オーダーシャツの縫製工場における独自の生産体制に焦点を当て、スーツ工場との違いをわかりやすく解説しています。特に印象的なのが、「注文前に生地を裁断する」という手法。一見非効率に思えるこの仕組みは、シャツ特有の大量生産を前提とした“スピード重視”の合理的な判断によるものです。あらかじめ生地やパーツを準備することで工程を止めず、全体の流れを最適化している点が特徴です。一方でロスとのバランスや、スーツとのビジネス構造の違いにも触れ、工場ごとに最適解が異なることを提示。固定観念にとらわれず現場の合理性を理解する重要性を伝えています。

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2026.03.23

第97回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場21〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第97回 では、オーダースーツの縫製工場を支える「設備と機械」に焦点を当て、その全体像をわかりやすく解説しています。CADによる設計からCAMによる裁断、各種ミシンを使った縫製、プレスによる立体形成、検品に至るまで、多くの工程が専用機械と分業によって成り立っていることを紹介。さらに、それぞれの設備が品質や着心地、美しいシルエットにどのように関わっているかを具体的に紐解きます。機械化が進む一方で、最終的な仕上がりを左右するのは人の判断と技術である点にも触れ、縫製工場が「機械と人の融合」で成り立つ現場であることを伝えています。

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2026.03.22

第96回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場20〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第96回 では、縫製工場の裏側にある「生地」と「CAD」に焦点を当て、ものづくりを支える見えない仕組みを解説しています。大量の生地在庫を抱えるグループ企業ならではの管理の難しさや、日々積み重なるロスの実態、さらに店舗と工場の間で生じる在庫のズレなど、現場ならではの課題を具体的に紹介。また、CADによるパターン設計やサイズ展開、オプション管理の仕組みにも触れ、効率化と品質維持を両立する工夫を紐解きます。デジタル化が進む一方で、最終的な判断や調整を担うのは人であるという視点から、縫製工場の本質をわかりやすく伝えています。

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2026.03.21

第95回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場19〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第95回 では、量産型オーダースーツ工場は、フルオーダーとは対照的に「安定して作り続ける」ことを使命とした現場です。本コラムでは、東北や海外工場の実体験をもとに、分業による生産体制やCAD・CAMを活用した設計・裁断、縫製・プレス・検品に至るまでの一連の流れをわかりやすく紹介します。一着のスーツは多くの工程と人の手によって支えられており、工程設計や人員配置が品質と効率を左右します。また、受注の波や生産性、利益構造といった現実的な課題にも触れながら、量産工場の本質に迫ります。フルオーダーとの違いを通して、スーツづくりが異なる価値の上に成り立っていることをお伝えする内容です。

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2026.03.20

第94回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場18〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第94回 では、縫製工場の中でもフルオーダーの世界に焦点を当て、その工程と本質を外側の視点から紐解きます。フィッターやカッターといった専門職が連携し、一着のスーツが完成するまでの流れや役割の違いを、わかりやすく紹介。特に、立体感を生み出すための技術として語られる「いかす」と「ころす」という考え方を通じて、職人の感覚と技術の奥深さに触れます。華やかに見えない工程の積み重ねこそが価値を生むという視点から、スーツづくりの魅力と本質を丁寧に伝える内容です。

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2026.03.19

第93回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場17〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第93回 では、オーダースーツ店舗との関わりの中で起きた“想定外”の出来事を通じて、バイヤーの役割の本質に迫ります。インポート生地と海外縫製を組み合わせた戦略商品に不具合が生じ、店舗で販売が止まるという事態に直面。売れるはずの商品が“売れない商品”へと変わる現場の判断や、バイヤーとの認識のズレが描かれます。インセンティブ施策や品質改善への取り組みを経て、「商品は人が売る」という原点を再認識。店舗が安心して提案できる環境づくりこそが、仕入れの重要な役割であることを伝える内容です。

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2026.03.18

第92回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場16〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第92回 では、オーダースーツ店舗という“最前線”と仕入れ担当の関わりに焦点を当て、現場のリアルを描きます。生地や工場の品質だけでは完結せず、最終的な価値は店舗での提案や対応によって決まる中、仕入れ側がどのように現場を支えてきたのかを振り返ります。店長との信頼関係や、組織の変化の中で生まれるつながり、そしてクレームやミスと向き合う難しさにも触れながら、「一着の重み」と向き合う姿勢を考察。裏方として店舗を支える役割の本質と、オーダースーツの難しさと魅力、さらに現場に流れる人の温度や緊張感についても丁寧に伝えています。

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2026.03.17

第91回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場15〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第91回 では、縫製工場の「営業」を手伝った経験について振り返ります。通常、縫製工場は既存の取引先との関係で仕事が成り立つため、積極的な営業はあまり行いません。しかし大口取引や新規開拓の場面では、条件交渉や提案が必要となり、今回その一端を担うことになりました。急成長するオーダースーツ企業への訪問や、中国工場の視察同行など、現場ならではの動きを通じて、取引が人の縁から広がる様子も描かれています。また、生地の専門知識を活かした提案や、顧客ニーズを反映したバンチブック作りにも関わり、「売る側」の視点を学ぶ貴重な機会となりました。仕入れと営業の両面から、ものづくりを支える関係性の大切さを伝える内容です。

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2026.03.16

第90回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場14〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第90回 では、グループ企業で扱っていたオーダーシャツの生地仕入れについて振り返ります。スーツと同様、シャツも重要な商品であり、生地の選定や仕入れには独自の仕組みがあります。国内では播州織や遠州織などの産地が知られ、海外では中国の大手メーカーやヨーロッパの名門生地も魅力的な選択肢となります。コラムでは、代理店を通じたインポート生地の仕入れや、必要な分だけ調達できる「ストックサービス」の活用、輸送コストや為替リスクなど、実務の裏側を紹介。さらに、工場の在庫状況を確認しながら仕入れ体制を整え、最終的に現場へ引き継いでいった経験を通して、仕入れの仕事の奥深さを伝えています。

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2026.03.15

第89回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場13〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第89回 では、スーツを構成する「付属品」の仕入れについて振り返ります。スーツは生地だけでできているわけではなく、裏地やボタン、芯地、肩パッドなど多くの副資材によって完成します。工場を持たないオーダースーツ店では、基本的に付属品は縫製工場が用意しますが、独自の裏地やオプション素材を店舗側で整えることもあります。今回のコラムでは、付属品サンプル帳の企画や仕入れ交渉の経験を通して、生地とは異なる価格の世界やコスト構造を紹介。普段は表から見えない付属品ですが、実はスーツの品質や価格を支える重要な存在であることを、仕入れの現場の視点から分かりやすく解説しています。

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2026.03.14

第88回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場12〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第88回 では、欧州ブランドの生地を扱う「代理店」という仕入先について紹介します。代理店は海外メーカーと国内の仕入れ側をつなぐ役割を担い、発注や輸送、支払い手続きなどを仲介します。取引はユーロやドルなどの外貨決済となり、為替や輸送方法、貿易条件なども考慮する必要があるため、国内取引とは異なる難しさがあります。一方で、代理店を通じてしか扱えないブランドも多く、商品面での差別化につながる重要な存在でもあります。人との縁から生まれた取引のエピソードも交えながら、機屋・羅紗屋・商社とは異なる代理店の役割と、仕入れにおける選択肢の大切さについて振り返ります。

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2026.03.13

第87回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場11〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第87回 では、仕入れの現場を支えるもう一つの存在である「商社(コンバーター)」について振り返ります。羅紗屋がテーラーやオーダースーツ店向けに着分販売を行うのに対し、商社は主にアパレルメーカーへ反物単位で生地を供給する流通の担い手です。そのため、生地の耳(ブランド名などが入る部分)が付いていないことも多く、オーダースーツの世界では使いにくい面もあります。しかしその分、価格競争力が高く、品質の良い生地を有利な条件で仕入れられる魅力もあります。機屋、羅紗屋、商社など、それぞれの役割と特徴を理解しながら仕入先を選ぶことの大切さを、実際の経験をもとに紹介する内容です。

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2026.03.12

第86回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場10〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第86回 では、仕入れの現場を支える存在として「羅紗屋(らしゃや)」に焦点を当てます。羅紗屋とは、紳士服用の毛織物を専門に扱う服地問屋で、国内外のブランド生地を仕入れ、テーラーやアパレル企業へ供給する重要な役割を担っています。大阪の谷町や東京の神田には多くの羅紗屋が集まり、長く毛織物の流通拠点として栄えてきました。ブランドごとに得意とする問屋があり、どこから仕入れるかによって条件や情報の質も変わります。商品だけでなく背景や開発ストーリーなどの情報も集まるため、仕入れはまさに情報戦でもあります。流通の仕組みと羅紗屋の役割から、仕入れの世界の奥行きを紹介する一編です。

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2026.03.11

第85回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場9〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第85回 では、仕入れという仕事に欠かせない存在である「仕入先」との関係について、実体験をもとに振り返ります。生地問屋や商社を中心とした取引から始まり、オーダースーツチェーンの仕入れを担うようになったことで、尾州の織布メーカーとの直接取引も生まれていきました。そこから自社オリジナルのメイドインジャパン生地の企画にも挑戦し、価格や品質のバランスを探りながら取引先を広げていきます。また、仕事を通じて思いがけない縁がつながっていく出来事や、出機職人の高齢化など、産地の現実にも触れることになります。商品だけでなく人との関係で成り立つ、仕入れの世界の奥深さを描いた一編です。

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2026.03.10

第84回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場8〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第85回 では、仕入れ計画を実際の発注へ落とし込むプロセスについて、現場の視点から振り返ります。一般的には売上予算から仕入れ計画が作られますが、当時のグループ企業では明確な売上予算がなく、まずは前年売上を上回ることを目標にスタートしました。同時に課題だったのが利益率の低さで、客単価の引き上げや価格構成の見直し、PB商品の開発などを進めていきます。しかし単価を上げれば販売数量が減り、グループ工場の稼働にも影響するという難しさもありました。売上、利益、数量、生産のバランスをどう取るか。試行錯誤を重ねながら発注を決断していく、仕入れの現場のリアルを描いた一編です。

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2026.03.09

第83回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場7〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第83回 では、これまで続けてきた仕入れ計画の「答え合わせ」をさらに深く掘り下げ、仕入れの正解とは何かを考えます。無地のスーツが安定して売れるという事実はあるものの、それが本当に最適な構成なのか、あるいは提案力の問題なのか――現場では常に問い直しが必要です。また、ネイビーやグレーといった王道カラーも、時代によって需要のバランスが変化します。売上、在庫、チャンスロス、集客力など複数の視点が絡む中で、仕入れに唯一の正解はありません。仮説と検証を繰り返しながら最適なバランスを探していく――仕入れという仕事の奥深さを振り返る一編です。

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2026.03.08

第82回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場6〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第82回 では、これまで組み立ててきた仕入れ計画を実際に動かした「結果」を振り返ります。無地を主軸にした構成は想定以上の反応を生み、とくにエントリー価格のネイビー無地は予想を超える売れ行きで在庫が不足するほどでした。一方で、かつて強かったグレー系は徐々に勢いを失い、市場の変化も実感します。また、遠目には無地に見えるヘリンボーンやシャドーストライプなど、控えめな柄の需要も増加。データが十分にない中での手探りの仕入れでしたが、その経験から見えてきたのは、売上を支えるのはやはり王道であるという現実でした。仕入れの判断と市場の変化を振り返る一編です。

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2026.03.07

第81回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場5〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第81回 では、前回組み立てた仕入れ計画を、実際の売り場でどのように実行していったのかを振り返ります。計画は紙の上では整っていても、店舗の客層や販売スタイル、展示スペースなどの現実に直面すると、調整が必要になります。そこでまず、ビジネス用途で最も支持されるネイビーやグレーの無地を主軸に据え、ミドル価格帯を中心にした構成を実践。さらに価格の違いを比較しやすい売り場づくりや、ブランド生地や柄物の役割の整理など、現場での試行錯誤を重ねていきました。仕入れは計画だけでは完成せず、現場での調整を通して形になっていく――そのリアルなプロセスを描いた一編です。

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2026.03.06

第80回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場4〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第80回 では、これまで整理してきた「生地仕入れの考え方」を、いよいよ具体的な仕入れ計画へ落とし込んでいく実践編です。都市型のオーダースーツチェーンを例に、客層や価格帯、工場体制などの前提条件を踏まえながら、どのような構成が最も合理的なのかを考えていきます。ネイビーやグレーといった王道カラーを中心に据える理由、価格帯を比較で設計する考え方、ブランド生地や柄物の役割など、実際の売り場を意識した仕入れの組み立て方を解説。仕入れとは単なる商品選びではなく、お客様が安心して決断できる環境をつくる「受注構造の設計」であることを、現場の視点から紹介します。

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2026.03.05

第79回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場3〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第79回 では、これまで整理してきた「生地仕入れの極意」を、実際の仕入れ計画へ落とし込むための“自店分析”をテーマに掘り下げます。店舗規模や立地、客層、価格帯、工場体制といった前提条件を見直し、自分たちの現在地を確認。そのうえで、安定受注を生む構成とは何かを具体化していきます。王道色を厚く持つ理由、価格帯を比較で設計する考え方、ブランドの適切な比率、在庫管理の重要性など、思想を構造へ変えるプロセスを解説。仕入れは感性ではなく、受注を生む仕組みづくりであることを示す一編です。

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2026.03.04

第78回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場2〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第78回 では、オーダースーツ店における生地仕入れの「極意」を、思考のプロセスから掘り下げます。売れそうな生地ではなく、受注につながる生地とは何か。回転率ではなく契約率で考える視点、無地が強い理由、価格帯を階段状に設計する意味など、現場の失敗とデータから導いた気づきを整理します。ブランドの扱い方や在庫リスクへの向き合い方も含め、仕入れは単なる選定作業ではなく、お客様の不安を取り除くための設計だと再定義。計画の前にある「考える力」の重要性を描いた一編です。

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2026.03.03

第77回:私の回顧録
グループ企業 〜リアルな現場〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第77回 では、グループ企業での最初の半年間、在庫と向き合い続けた日々から見えた「仕入れの本質」を振り返ります。段ボールと反物の山を一つずつ確認しながら、数字ではなく現物を見ることの重要性を痛感。同時に、羅紗屋(生地問屋)とオーダースーツチェーンという立場の違いを整理し、在庫の考え方やリスクの取り方、価格設計の発想が大きく異なることに気づきます。BtoBとBtoC、それぞれの役割を理解した先に見えたのは、仕入れは単なる買い付けではなく、未来を設計する行為だという結論。現場の実感から導いた思考の記録です。

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2026.03.02

第76回:私の回顧録
グループ企業 〜振り返って〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第76回 では、2011年から始まったグループ企業の仕入れ業務を担当した当初の半年間を振り返り、現場で直面した課題と向き合い方を描いています。限られた引き継ぎの中で、全国に点在する膨大な在庫を把握するため、実際に倉庫へ通い、生地を一反ずつ測り直すという地道な作業に取り組んだ経験を紹介。数字では見えなかった在庫を「実態」として捉え直す過程や、取引先との関係構築、店舗の声をもとにした判断の重要性にも触れています。仕入れとは単なる数字管理ではなく、人・現場・モノを結びつける仕事であることを、実体験を通してわかりやすく伝えています。

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2026.03.01

第75回:私の回顧録
グループ企業 〜中国仕入れ_総集編〜

「糸偏コラム:私の回顧録」第75回 では、中国仕入れの総集編として、2011年から約9年間にわたる挑戦を振り返ります。東日本大震災の年に始まった北京との取引、年2回の出張、為替80円時代の追い風、イタリア生地への挑戦や並行輸入の葛藤など、模索と決断の連続でした。やがて市場環境の変化を受け、青森のグループ工場を守るため国内回帰を選択。故宮や万里の長城を訪れた記憶、氷点下の工場で働く人々の姿も含め、出会いと別れのすべてが財産だったと語ります。仕入れの数字の裏にあった、人と人との関わりを丁寧にたどる一編です。

バックナンバー

▼ 2026年3月
3月31日:第105回 私の回顧録 中国縫製の日本営業4 〜ウェブサイト開設〜
3月30日:第104回 私の回顧録 中国縫製の日本営業3 〜ウェブサイト開設〜
3月29日:第103回 私の回顧録 中国縫製の日本営業2 〜新規の取引先〜
3月28日:第102回 私の回顧録 中国縫製の日本営業 〜ある取引について〜
3月27日:第101回 私の回顧録 第四章 〜新たな幕開け〜
3月26日:第100回 私の回顧録 生地卸売業での20年間 〜総集編〜
3月25日:第99回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場23〜
3月24日:第98回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場22〜
3月23日:第97回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場21〜
3月22日:第96回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場20〜
3月21日:第95回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場19〜
3月20日:第94回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場18〜
3月19日:第93回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場17〜
3月18日:第92回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場16〜
3月17日:第91回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場15〜
3月16日:第90回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場14〜
3月15日:第89回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場13〜
3月14日:第88回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場12〜
3月13日:第87回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場11〜
3月12日:第86回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場10〜
3月11日:第85回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場9〜
3月10日:第84回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場8〜
3月9日:第10回 素材のちから 群馬で感じた 〜シルクの未来〜
3月9日:第83回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場7〜
3月8日:第82回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場6〜
3月7日:第81回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場5〜
3月6日:第80回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場4〜
3月5日:第79回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場3〜
3月4日:第78回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場2〜
3月3日:第77回 私の回顧録 グループ企業 〜リアルな現場〜
3月2日:第76回 私の回顧録 グループ企業 〜振り返って〜
3月1日:第75回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れ_総集編〜
▼ 2026年2月
2月28日:第74回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々6〜
2月27日:第73回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々5〜
2月26日:第72回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々4〜
2月25日:第71回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々3〜
2月24日:第70回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々2〜
2月23日:第69回 私の回顧録 グループ企業 〜中国仕入れで知り合った方々〜
2月22日:第68回 私の回顧録 グループ企業 〜新たな仕事、その奥深さ〜
2月21日:第67回 私の回顧録 グループ企業 〜新たな展開への序章〜
2月20日:第66回 私の回顧録 仕入れ編 〜人がつないでくれた〜
2月19日:第65回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方7〜
2月18日:第64回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方6〜
2月17日:第63回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方5〜
2月16日:第62回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方4〜
2月15日:第61回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方3〜
2月14日:第60回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方2〜
2月13日:第59回 私の回顧録 仕入れ編 〜お世話になった方〜
2月12日:第58回 私の回顧録 仕入れ編 〜印刷屋との関わり〜
2月11日:第57回 私の回顧録 仕入れ編 〜中国仕入れとその後〜
2月10日:第56回 私の回顧録 仕入れ編 〜仕入れルートの開拓2〜   
2月9日:第55回 私の回顧録 仕入れ編 〜仕入れルートの開拓〜
2月8日:第54回 私の回顧録 仕入れ編 〜生地の産地展〜
2月7日:第53回 私の回顧録 仕入れ編 〜生地の見本市 その2〜
2月6日:第52回 私の回顧録 仕入れ編 〜生地の見本市〜
2月5日:第51回 私の回顧録 仕入れ編 〜産地との関わり〜
2月4日:第50回 私の回顧録 仕入れ編 〜産学 その3 米沢展とその後〜
2月3日:第49回 私の回顧録 仕入れ編 〜産学 その2 いくつもの「はじまり」〜
2月2日:第48回 私の回顧録 仕入れ編 〜産学 思いがけない「つながり」〜
2月1日:第2回 サステナの窓 サステナブルについて考える 〜続けることが大切〜
2月1日:第47回 私の回顧録 仕入れ編 〜米沢産地〜
▼ 2026年1月
1月31日:第46回 私の回顧録 仕入れ編 〜プリント捺染工場〜
1月30日:第45回 私の回顧録 仕入れ編 〜機屋(はたや)〜
1月29日:第44回 私の回顧録 仕入れ編 〜出版社との関わり〜
1月28日:第43回 私の回顧録 仕入れ編 〜ホームページ 影響を受けたこと 2〜
1月27日:第42回 私の回顧録 仕入れ編 〜ホームページ 影響を受けたこと〜
1月26日:第41回 私の回顧録 仕入れ編 〜ホームページ ネット販売〜
1月25日:第40回 私の回顧録 仕入れ編 〜ホームページ 運営と裏側〜
1月24日:第39回 私の回顧録 仕入れ編 〜ホームページ 開設〜
1月23日:第38回 私の回顧録 仕入れ編 〜売ること〜
1月22日:第37回 私の回顧録 仕入れ編 〜商品知識〜
1月21日:第36回 私の回顧録 仕入れ編 〜サンプル作り 3〜
1月20日:第35回 私の回顧録 仕入れ編 〜サンプル作り 2〜
1月19日:第34回 私の回顧録 仕入れ編 〜サンプル作り〜
1月18日:第33回 私の回顧録 営業時代 〜総集編〜
1月17日:第32回 私の回顧録 営業時代 〜北海道出張記 出張の思い出〜
1月16日:第31回 私の回顧録 営業時代 〜北海道出張記 営業のハプニング〜
1月15日:第30回 私の回顧録 営業時代 〜印象的なお得意様 2〜
1月14日:第29回 私の回顧録 営業時代 〜印象的なお得意様〜
1月13日:第28回 私の回顧録 忘れることのできない 〜ある常連さんの物語〜
1月12日:第27回 私の回顧録 生地屋の催事 〜年2回の大型セール〜
1月11日:第26回 私の回顧録 生地の催事 〜百貨店での思い出〜
1月10日:第25回 私の回顧録 営業初陣 〜最初の一歩〜
1月9日:第24回 私の回顧録 見習い営業 〜キャラバン〜
1月8日:第23回 私の回顧録 営業の前準備 〜段取りで決まる〜
1月7日:第22回 私の回顧録 社内業務 〜まずは“打ち解ける”こと〜
1月6日:第21回 私の回顧録 転職先は“生地の山”!? 〜刺激的な日々〜
1月5日:第20回 私の回顧録 またまた仕事探し 〜さて、次はどこへ〜
1月4日:第19回 私の回顧録 私の見てきた1990年代 〜業界の過渡期〜
1月3日:第18回 私の回顧録 新たな展開 〜まさかの宣告〜
1月2日:第17回 私の回顧録 商品企画 〜ついに、この時が・・・〜
1月1日:第16回 私の回顧録 洋服の内側 〜インナーメーカーでの経験〜
▼ 2025年12月
12月31日:第15回 私の回顧録:職探し 〜第二章スタート〜
12月30日:第14回 私の回顧録:人生の岐路 〜思いがけない曲がり角〜
12月29日:第13回 私の回顧録:第二の故郷 〜90年代ファッション業界、その真ん中で〜
12月28日:第12回 私の回顧録:店舗立て直し 〜せつない思い出〜
12月27日:第11回 私の回顧録:バイヤー編 Part5 〜総まとめ〜
12月26日:第10回 私の回顧録:バイヤー編 Part4 〜売れ筋商品の作り方〜
12月25日:第9回 私の回顧録:バイヤー編Part3 〜ファッション予測〜
12月24日:第8回 私の回顧録:バイヤー編Part2 〜商品力を鍛えるということ〜
12月23日:第7回 私の回顧録:バイヤー編 〜新人バイヤー〜
12月22日:第6回 私の回顧録:マネージャーでの経験 〜育てる存在〜
12月21日:第5回 私の回顧録:転職 ~教訓~
12月20日:第4回 私の回顧録:仕事探し ~自己満足の追求~
12月19日:第3回 私の回顧録:私と服の出会い ~ライフスタイル~
12月18日:第2回 私の回顧録:私と服の出会い ~多感だった中学・高校時代~
12月17日:第1回 私の回顧録:私と服の出会い ~原点は下町とアイビー~

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